医療専門職はそれぞれの専門分野に応じた知識と技術によって、時に指導的な立場をとります。
その一方、医療サービス職として、患者さんに対しサービスを提供するという献身的な立場にもあります。
医療に従事することにおいて、この2つの立場をわきまえ、状況に応じて使い分けることはとても重要です。
どちらか一方の立場に偏ってしまうことは様々なトラブルの原因となります。
常に指導的な立場に専念することは、患者さんに対し威圧的なイメージを与え、クレームを多発させます。
常に献身的な態度であることは、患者さんにとって「頼りがいのある」「心穏やか」な医療従事者という好印象を与え、
医療の満足度を高めることでしょう。
しかしながら、これは医療従事者自信にとっては、大きなストレッサー(ストレス要因)となります。
「患者さんが第一!なんで声に答えようとしないの?」
「(患者さんの声に答えようとする)私は間違っていますか?!」
…等と、1人でその問題を抱えようとしていたら更に問題です。
周囲が聞き入れなくなった時にはその思いが自分に向かい、
「私はこの職に向いていない?」「頑張ってこの仕事に就いたのにどうして…」と、自己批判に陥ります。
医療現場では、常に理想的なサービスが提供されているとは限りません。
人員的な問題、機材の問題、コストの問題、様々な問題をクリアしたうえでの選択が成されているのが現状です。
しかし、それが医療安全のために必要なことであるということを理解しなければなりません。
夢や理想、希望を膨らませ就いた職であると思います。
しかし、一社会人として、組織に属している認識も忘れてはならないのです。
患者さんとの関係を第一に考えることは、とても大切な志しですが、
それに固執したままでいると、自分自身を追い込んでしまうことになり兼ねないのです。
