不眠や過食、メマイや動悸、焦燥感…
ついに症状があらわれてきた時、すぐに受診しなければならない、
それは誰よりもわかっていることなのです。
しかし、受診は最も避けたい選択となります。
風邪をひいて喉が痛い、咳が出るという内容の受診ではないからです。
もし受診の結果、それが心の病であることが分かった時には、
自分が○○病院の職員であるということが、受診先の先生に知れてしまいます。
「○○病院の看護師さんが?!」…なんて噂されてしまったら困ります。
もっとも、医療従事者の守秘義務により受診内容が知られる心配はありません。
ですが、世間は実に狭いです。「精神科に○○病院の看護師さんがいたよ!」
なんて噂されることは、覚悟していなければなりません。
そうなると、やはり受診をせずに何とか対処しようとしてしまいます。
もしも長期間の休養が必要となった場合、どう職場に説明するか?
これも大問題です。
上司に「うつ病と診断されました」と打ち明けることは大変勇気がいることです。
状態が良くなっても復職できるだろうか?信頼をおいてもらえるだろうか?
「患者が患者をみる」ということが、許されるのだろうか?
…不安は募る一方ですが、誰にも打ち明けることができません。
このまま何とか頑張って、隠し通していた方がいいのかもしれない…
「私は医療従事者だから」という意識がどうしても邪魔をしてしまい、
適切な時期に、適切な治療を受けることができずに、状態はさらに悪化の一途をたどるのです。
