持続的な心理的ストレスが、脳を介して自律神経や内分泌系、
免疫系に悪影響を与え生じる疾患を総称して心身症と呼んでいます。
心の問題が症状の悪化や改善にかかわっています。
身体面の異常がみつかると、心の問題は見落とされがちです。
手術や服薬がなかなか効かないとわかってから、心身症が疑われます。
そのため完治するまで時間がかかってしまいます。
特に、ストレス処理が上手にできない人が罹りやすいといわれています。
職場内でのコミュニケーションでは、不安や不満に思っている事を伝えられず、
何でも周囲にあわせて行動をすることが習慣化しています。
患者さんとのコミュニケーションを億劫と感じているかもしれません。
心身症ではカウンセリングなどの心理療法が効果を発揮します。
認知行動療法や社会生活技能訓練に代表される、コミュニケーションのトレーニングもその1つです。
トレーニングでは、感情の受け止め方と対処の仕方や、言葉での伝え方を具体的に練習します。
同じ心身症の患者さん同士がグループで行うこともあり、不安を解消していきます。
医療従事者を養成する課程で、このトレーニングを導入している例もあります。
学内では優秀な成績をおさめていても、実習先は不合格というケースは少なくないのです。
指導者との関係性がうまくとれなかったり、患者さんに必要な質問ができず、
実習が滞ってしまうことが原因です。知識を問われる場面では完璧でも、
現場に適応することができず、心身症やほかの心の病に陥ることがあります。
